ものづくりの現場において、レイアウトで生産性は大きく変わります。レイアウトは、過去の様々な経緯の中で現状ができあがっていきますが、それは各時点の最適であり、工場全体の最適となっていない場合があります。また、そのレイアウトが当たり前となっているため、非効率を認識し難いのも事実です。こうした非効率なレイアウトを改善することで、生産性が大きく向上する可能性があります。是非一度、客観的に診断することをお勧めします。
弊社は、実効性のあるレイアウト提案により、生産性の向上を支援いたします。
弊社は、お客様の強みを活かした実効性のあるご提案により、お客様の現場改善を支援いたします。
◆5Sプロジェクトの本質は人づくり
5Sを徹底することは、簡単ではありません。5Sとは、一人一人が効率的な職場とは何かを考え続けより良い職場を実現していくことにあります。5Sを推進することは、自らの仕事を考え続けさせる機会をつくることであり、すなわち人づくりをすることになるのです。また、効率的な職場を実現するということは、いわば、儲かる職場を実現するということです。
5Sの推進 → 人の育成 → 効率的な職場の実現 → 儲かる職場といった循環をつくりあげることができるのです。そのため、弊社は5Sプロジェクトを推進しています。
2014年「ものづくり商業サービス革新補助金」の申請を支援し、無事に採択された鋼材卸売業のS社様から、導入する切断機3台と対象ライン全体のレイアウト変更提案を依頼されました。
私は早速、対象ラインの現状レイアウト図作成と作業者の動作分析、出荷データ分析を実施しました。分析の結果、切断機の配置による歩行距離のロスと、在庫の置き方によるピッキング作業時の歩行距離のロスが作業性を悪化の原因だと判断しました。まず切断機の寸法(実寸、保守スペース、作業スペース)を考慮しつつ作業よる歩行距離を最短とする機械配置を決定。その後在庫スペースを確定させ機械に一番近い『1等地』に出荷頻度が高い在庫を配置するレイアウトを提案しました。
今回のレイアウトが採用され、実際に現場配置が変更された結果、生産性(人員一人当り出荷重量)が30%向上し残業時間削減と出荷重量拡大を同時に達成することができました。